英検2級と共通テスト。必要な単語レベル・文法レベルは似通っているので、比較・分析してみました!
目次
① 単語・文法のレベル
項目 | 共通テスト | 英検2級 |
---|---|---|
単語レベル | 高校教科書レベル+一部B1~B2語 | B1〜B2(CEFR基準) 高校卒業~大学初級 |
文法範囲 | 高校英文法全般(仮定法・関係詞含む) | 高校英文法全般+形式的な作文力 |
特徴 | 意味を文脈で推測させる傾向強 | 単語・熟語の知識を直接問う問題も出題 |
学習上の注意点:
- 共通テストでは難解な単語よりも「語彙の推測力」が問われます。文脈から意味をつかむ練習が必須
- 英検2級では「語彙そのものの知識」も問われるため、熟語や多義語、英作文用語の暗記が重要
- 双方2000語レベルの単語帳を入れていれば単語量的には十分
② 問題構成と形式の違い
項目 | 共通テスト | 英検2級 |
---|---|---|
リーディング時間 | 80分(リーディング100点) | 約85分(筆記75分+リスニング25分) |
リスニング時間 | 30分(リスニング100点) | 約25分(リスニング30問) |
リーディング形式 | 長文中心(8問構成) 図表や会話も | 短文穴埋め/長文読解(2題) 会話文あり |
リスニング形式 | 短文、対話、長文理解、図表など多様 | 対話文や説明文(選択式) |
英作文 | 出題なし(リーディング・リスニングのみ) | 約80語の自由英作文、英文要約 |
面接 | なし | 二次試験でスピーキング試験あり |
学習上の注意点:
- 共通テストは「情報の整理・比較」が多く、読む量・処理速度が求めらる
- 英検2級は、英作文・スピーキング対策が必須。ライティングと面接練習が必要
- 共通テストでは設問処理力・時間配分、英検では語彙力・表現力のアウトプット練習が差を分ける
③ 評価の観点と目的の違い
項目 | 共通テスト | 英検2級 |
---|---|---|
評価の目的 | 高大接続テスト(大学進学適性を見る) | CEFR準拠の実用英語力(4技能)測定 |
評価される力 | 情報処理力・読解力・聞き取り力中心 | 実践的英語運用力(読む・聞く・書く・話す) |
評価基準 | 相対評価(偏差値) | 絶対評価(合格基準あり) |
④ まとめ:学習上の注意点・両方対策する際のポイント
両方に共通する学習 | 共通テスト向けに強化すべき点 | 英検2級向けに強化すべき点 |
---|---|---|
・語彙・熟語 ・速読力 ・読解戦略 | ・時間内での情報整理 ・図表理解と推論 | ・英作文練習 ・面接練習 ・単語・熟語の知識 |
おすすめの学習戦略:
- 英検2級のライティング・面接練習をしながら、共通テスト形式の速読演習を行うとバランスが良い。
- 面接練習は原稿づくりと作った原稿の音読を怠らないように
- 単語は2000語レベルの単語帳網羅しつつ、共通テストの「意味推測問題」に対応できる力を鍛える。
- 英検第2問対策として熟語にも触れておきたい
- リスニングは両者で形式が異なるため、両形式に慣れておくのが望ましい。
ってところですね。