精読と英文解釈。
同じように聞こえるけど、ちょいと違います。
目次
◆ 精読(せいどく)とは?
英文を一文一文、丁寧に読んで、意味・文法・構文などを正確に理解する読み方のことです。
- 辞書を使って、知らない単語を確認する
- 文法や構文を分析する(例えば「このthatは関係代名詞か?」など)
- 1文ずつ確実に訳せるようにする
つまり、「英語を正確に読むための訓練」として行われる読解方法です。
📌目的:読む力そのもの(リーディング力)をつける
◆ 英文解釈(えいぶんかいしゃく)とは?
英文の構造を見抜き、意味を明確にしていく分析作業を指します。
学校や参考書などで「構文解釈」「文構造の把握」として使われることが多いです。
- S(主語)V(動詞)O(目的語)などの構造を明確にする
- 句・節の役割を分析する
- 修飾関係、倒置、省略、挿入などの文法現象を読み取る
たとえば「これは名詞節なのか、副詞節なのか?」など、文法的な目線から意味を掘り下げるのが特徴です。
📌目的:読めない文を、構造的に「読めるようにする」技術
ですね。
◆ ざっくりまとめると…
項目 | 精読 | 英文解釈 |
---|---|---|
主な意味 | 丁寧に読んで理解する | 構文・文法を分析して理解する |
アプローチ | 単語・文法を1文ずつ確認しながら読む | 文の構造を意識して分析する |
似ている点 | どちらも「正確に読む」ための方法 | 同じく「正しく読む」ための訓練 |
違う点 | 精読は全体の理解を目的とする | 解釈は文法構造に重点がある |
使用場面 | 英文全体の読解練習など | 入試対策や構文の難しい文に使う |
というところですね。
じゃぁ、どっちが先なの?というはなしになりますが、
🔑【順番の目安】
✅ まずは「精読」から始めるべき
そのあとに、「英文解釈」を使って理解を深めていくのが理想的です。英文解釈の中に精読は内包されていますが、とりあえずは精読からしっかりできるようになりましょう。
ハイパートレーニングのレベル1とかでやるといいと思います!音読もできるし、一石二鳥。

理由をわかりやすくまとめると:
順番 | 内容 | なぜ先にやる?(理由) |
---|---|---|
① | 精読 | ・単語、文法、訳し方の土台作りが目的 ・「読める英文を丁寧に読む」段階 |
② | 英文解釈 | ・「難しい文構造を読めるようにする」トレーニング ・読めない文を読めるようにするため |
💬 たとえるなら…
- 精読:自転車で普通の道をスイスイ走れるようになる練習
- 英文解釈:坂道やガタガタ道でも乗りこなすためのテクニックを覚える練習
まずは平坦な道でしっかり自転車の乗り方をマスターしてから、テクニカルなコースに進むのが自然ですよね。
👣 まとめると
「読める文をしっかり読めるようにする」=精読 → 「読めなかった文も読めるようにする」=英文解釈
この順番を守ると、共通テストの英文も徐々に「読めるようになる実感」がでてくると思います。